こんにちは、TOMです。
・留学経験なし、駐在経験なしの純日本人
・30代後半から本格的に英会話を始め、日系製造業10年を経て、現在外資系で2年半ほど勤務。
・TOEC315点→現在TOEIC820点の社会人エンジニア。
『仕事で英語を使うんだけどどうやって身につけたらいい?』
『今から英語って話せるようになるの?』
『英会話ができるようになる具体的な学習ロードマップが知りたい』
こんな悩みを持っている方に向けて記事を書きました。
この記事を読むとわかること
英語初心者が英会話ができるようになるロードマップを解説
・純日本人の著者が30代後半から英会話を身につけた方法です
・英会話は学習方法を間違わず、継続できれば必ずできるようになる
僕は留学も海外駐在も経験がなく英会話がほぼできなかった状態から、本格的に話す練習を始め、外資系の会社に転職。
今では、毎日英語で会議の進行役をしたり、話せなかったころでは想像できない日々を送っています。
この実例を元に英語学習のロードマップを徹底解説していきます。
目次
仕事のための英語学習:スピーキング学習の準備
目的を確認するのが最重要【ゴールを決める】
学習を始める前に目標とするレベルを設定するようにしましょう。
目標が異なると、そこまでの道筋も違ったものになっていきます。以下のような例で比較すると分かりやすいですね。
①エンジニアで基本的には日本語で仕事をしているが、仕事上、週1回海外と会議をしなければならない人
②翻訳家を目指している人
この記事では、①のような初心者が仕事で海外の同僚とコミュニケーションを取れるレベルまでになる、という目標を掲げて話をしていきたいと思います。
例を挙げると次のようなことができるようになることを目標としていきます。
- 会議での自分の考えを英語でプレゼン、自分の考えを発言
- 会議を英語でファシリテートできる
- 同僚と英語でコミュニケーションがとれる
ビジネス英語の方が日常会話より上達しやすい
初心者なのにビジネス英語を学ぶのは大変なんじゃない?
まずは日常英会話からやるのがいいのでは?
大丈夫です。初心者ほどビジネス英会話から始めるのをおすすめします。
なぜなら、仕事のシチュエーションに使う場面を絞れるからです。
日常会話だと、ニュースの話題、見た映画の感想、読んだ本の内容、週末の予定など、会話のバリエーションが無限にあります。
そのため、多くの表現・単語を知らないとスムーズな日常会話ができません。
それに対して、ビジネス英会話では、想定される場面が限られますので、使う表現も絞り込むことができます。
練習でも、会議での発言、同僚・上司との会話、電話応答など特定の仕事の場面を想定して実施すれば、そのまま本番でも使うことができます。
スピーキング練習はトレーニングのようなもの【繰り返しで身につけていく】
英語の勉強というと、机に向かって鉛筆を持って勉強するイメージを持っている人が多いと思います。
ですが、そのイメージは捨てたほうがいいです。
話す練習はスポーツのトレーニングに近いと考えるべきです。
例えば、テニスやサッカーでも上手くなりたいなら実際にボールを使って練習をしないと当然上手くはなれません。
英語のスピーキングも同じで、話したいなら話す練習をすべきです。
当然、英語の場合、ベースとなる単語や文法といったインプットは必要です。
話せるようになりたいなら、その上で実際に話すアウトプットする練習も必須になります。
この話す練習は、身につけたものをアウトプットしていくため、体を動かしてトレーニングしていく意識をもつほうがいいでしょう。
学習の目安【まずは3~5ヶ月】
どのくらいで仕事で話せるようになるの?
学習頻度とこれまでのレベルによりますが、初心者でもほぼ毎日学習できるなら3ヶ月~5ヶ月です。
たいていの人は英語を話す練習、アウトプットする練習が足りていないと思います。
最初に基礎をインプットすることは必須ですが、そこからアウトプットの練習をして3ヶ月ほどで英語が話せる感覚ができてくると思います。
仕事の本番で発言するのは、レッスンで話すより勇気が要ります。
英語自体にも、発言内容にもある程度自信がないと発言しづらく感じてしまうためです。
ですが、3ヶ月ほど練習していると話せる感覚がでてきて、練習自体も楽しくなってくるはずです。
実践で使ってみたいというモチベーションも上がってくるので、そうなったらチャンスです。
ぜひ試してみて、それがさらにモチベーションアップに繋がりますし、本番からのフィードバックは得られるものが大きいと思います。
実例:純日本人が30代後半から始めて外資系に転職
著者は、これまで留学経験・海外駐在経験はありません。
しかも30代後半になってから英会話を本格的に練習し始めました。
その後、30代後半で外資系に転職して、今ではほぼ毎日英語を使って会議に出席したり、自分で会議をファシリテーションしたりしています。
さらに英会話力アップのため今も学習途中ですが、英会話初心者から初めて英語で仕事を回せるレベルになった経験からロードマップを解説していきます。
僕も最初はまったく英語を話せるような感覚はありませんでした。
英語を話しているのは、帰国子女とか海外駐在していた人、大学で英語を専門にしていた人が大半でしょ?
こんなふうに思って、英語を話せるレベルに達することは半分あきらめていました。
それが今は毎日英語を話して、楽しめています。
こんな体験をしてほしくてこの記事をまとめています。
元々の素質や経験がほぼゼロから身につけた経験なので、再現性は高いと思っています。
ぜひ参考にしてみてください。
必ず話せるようになるためのスピーキング上達ロードマップ全体象
英会話ほぼゼロから話せるようになった著者がおすすめする英会話を身につけるための、最初のロードマップは以下です。
Step1~3までをやっていくと話せるイメージがつき、実践で試していけると思います。
Step4は上達していくために、Step3と並行してやっていくトレーニングです。
STEP4.2 シャドーイング(中・上級)
STEP4.3 独り言英会話
それではそれぞれの項目について解説していきます。
Step1 単語・文法の超基礎おさらい 1ヶ月
初心者の方で中学レベルの英単語、文法知識も忘れてしまっている人には、まずはおさらいをしましょう。
英会話はアウトプットの練習が必須です。
ですが、まずは基礎知識をインプットしていないと何もアウトプットはできません。
多くの人は、基本的に中学以降英語の教科で、英単語・文法の知識はそれなりに持っていると思います。
ただ、忘れてしまっている人は最初にインプットとして勉強が必要です。
中学英語レベルをさくっとおさらい
中学英語レベルの知識を予めインプットしておくようにします。
ビジネス英語として、仕事上コミュニケーションを取れるようなレベルと考えると、高度な文法や単語は必要ありません。
なぜなら、英語でコミュニケーションをとる相手も非ネイティブなことが多く、できるだけシンプルな表現の方が誤解なく伝わるためです。
僕も仕事で、大事なことを伝えるときは、できるだけシンプルに表現するようにしています。
複雑で長い文章で話すと、逆に聞き返されたりすることも。
頑張って話しても、最後に「で、どういうこと?」と言われます。
基礎の単語や文法を学習するときは、学生のときの勉強のように机に向かってノートをまとめて、、、のようなことはしなくていいです。
その代わりに、例文を音読するようにしたほうが効率的です。
文字を書いて、ノートにまとめてだと時間がかかりますからね。
忘れたらまた参考書に戻って来ればいいだけなので、文法自体よりどう使うかの方に焦点を当てましょう。
単語、文法はおろそかにしない【継続学習が必要】
単語や文法の知識は、アウトプットするための基本的な土台です。
例えば単語はわかっていても、正しい文法で使わないと、別の意味で理解されてしまいます。
仕事の場では、周辺の会話のニュアンスから汲み取ってくれる場合もありますが、大事なことが間違って伝わってしまうと、重大な誤解をうむ可能性もあります。
単語も、表現するためにできるだけ適切な単語を使う必要があります。
とは言っても、最初から完璧に習得する必要は全くありません。
最初に基礎を学んだら、あとは英会話の習得の中で、その都度調べていけばいいだけです。
自分で言えなかった表現や、相手が使っていてよくわからなかった表現があったら、調べられるようにしておきます。
単語については、語彙や表現を増やしていくことで言いたい表現を正確なニュアンスで伝えることができるようになります。
そのため、基礎的な内容を最初に学習したあとは、英会話の練習とともに並行して単語力もアップさせていく継続力が大事になります。
ビジネス英語でも特別なことはない【日常会話より簡単】
ビジネス英語というと、日常会話を学んだあとに身につけるイメージが強いかもしれません。
ですが、実際に仕事で英語を使っていると、日常会話の方が難しいと感じます。
ビジネスの場で使う英語の方が分かりやすいと感じる理由は、以下です。
・仕事の場合、シチュエーションが限られているから
・誤解を避けるため、明確・シンプルな表現の方が伝わりやすいから
仕事で英語を使う場面を考えてみると、話す相手はネイティブではない場合も多いでしょう。
母国語が英語でない人と話す場合、特に明快さが重要です。
最初のステップに時間をかけない方がいい理由
Step1として単語・文法の基礎をおさらいすることをおすすめしています。
ですが、勉強としてあまりハマりすぎないように注意しましょう。
勉強が得意な人ほど、英語の勉強に力が入って、気がつくと英語で話すことは置き去りになってしまうことがあります。
英会話の練習をするはずが、英会話まで辿り着かずに終わってしまうのはもったいないです。
最初のステップは、これから英語を話す練習をするウォーミングアップ程度に捉えてもいいでしょう。
なぜなら、これまで学校教育で基礎的なところは何度も勉強しているはずだからです。
一度やったことのおさらいに時間をとられるより、英語を話す練習に時間をかけるようにしたほうが、そのあと継続しやすいです。
この最初の単語・文法の学習は、必要なときにまた戻ったり、調べたりすることができるので、あまり時間をかけずにさくっと進めるように意識してみてください。
Step2 音読で話すことに慣れる 0.5ヶ月
Step2は英語を発音することに慣れていくための音読です。
仕事ではためらわず発言するのが大事
英語で発言する練習の最初のステップとして、音読がおすすめです。
仕事では会議の場などで発言することが重要です。
特に、海外のメンバーとの会議などではコミュニケーションをとるため、仕事を進めるために、自分の意思を表さないといけません。
僕も海外メンバーと話をすることが多いですが、発言して、自分がいることを示すということ自体にも意味があります。
周りが英語をあまり話せない場面では、英語で少しでも話すと自分の評価も驚くほどよくなります。
発言すること自体の最初のステップとして、まずは英語を声に出すことに慣れましょう。
英語を話すことになれていない初心者の人にとっては、音読がいい練習になります。
音読は効果大・口のトレーニングにもなる
音読は、黙読するより脳が活性化するというデータがあります。
さらに、英語を発する口の筋肉は、日本語を話しているときとは少し違いがあります。
英語を発言する口のトレーニングをしていないと、話そうと思ってもスムーズに出てきません。
これは僕自身も感じることですが、数日英語を話す機会がないだけでも、英語を発するときの口の動きに違和感を覚えます。
口の動きのトレーニングのためにも音読は必要です。
書いて覚えるより、基本的に音で覚えていくのがおすすめ
文字で書いて覚えるのは非効率、著者は基本やっていない
仕事の場でもコミュニケーション、会議で使うのはリスニング・スピーキングと音を聞いたり発したりする
文字で覚えるのは使う場面を考えても実用的ではない
音読の練習も、他の英語学習もノートにまとめていくより、音で聞いて口に出して練習することを繰り返すことがおすすめです。
なぜなら、
- 文字で書くより、言葉を発する方が数段早い
- 時間の節約になるため、繰り返しに時間を使える
ノートに書かないとスペルを覚えられないという人もいるかと思います。
ですが、文章を書く必要があるときには、スペルチェックや文法チェックのツールが使えるため仕事上特に不便を感じません。
そのため、音を中心に学習することはおすすめです。
Step3 オンライン英会話 まずは3ヶ月
Step3は実際に相手と話す練習、アウトプットしていく段階で、最も重要です。
話す練習をしていないと、実際に人と英語で話すのは難しいです。
例えばテニスやサッカーの試合をする前に、本で読んだ知識だけでいざ試合をやろうと思っても全くできないのと一緒です。
仕事の場で英語を使って話すことを目的とするのなら、絶対に話す練習は必要になります。
なぜなら、仕事での会議で発言するとき、日本語でもプレッシャーがありませんか?
そのような場で、しかも英語で発言をするので、なおさら英語を話すことの慣れや練習が必要です。
スピーキングの練習には話す機会を作るのが最適
スピーキングの練習をするためには、実際に英会話をするのが一番有効です。
日本人は英語の勉強を長期間しているのに、話せる人が少ないのは、話す練習をしていないというのが理由です。
僕自信、英語の勉強は中学校から始めていたはずなのに、ずっと英語で話すことができませんでした。
ですが、理由は簡単です。
きちんとした方法で英語を話す練習がまったくできていなかったからです。
逆に英語を話す練習さえしっかりやれば、少なくとも英語で発言できるレベルには必ずなります。
留学も駐在も経験がない著者の僕自身がそうでしたので、初心者の方でも同じです。
スピーキングの練習にオンライン英会話をおすすめする理由
スピーキングの練習で最もおすすめするのは、オンライン英会話の利用です。
英会話のレッスンというと、いくつか方法があるかと思いますが、一番手軽でしっかり学べる方法としてオンライン英会話は優れています。
著者もオンライン英会話を利用してみるまでは、通学制のレッスンに通ったりしていた経験があります。
ですが、英語を話せるようになったと実感できたのがオンライン英会話でした。
オンライン英会話をおすすめする理由は、以下の3つです。
・マンツーマンでしっかり英語を話す練習ができる
・コストパフォーマンスがいい
・忙しいサラリーマンでも調整しやすい
マンツーマンでしっかり英語を話す練習ができる
オンライン英会話では、通常、講師と1対1でレッスンができます。
英語を話す練習をするためには、自分の発言する量を増やすことが効果的です。
グループレッスンでは参加人数が複数人のため、同じ時間で比較すると発言時間は単純に少なくなってしまいます。
1対1であれば、単純にレッスン時間の半分以上は自分が話す時間になるので効率的です。
コストパフォーマンスがいい
一般的に通学するタイプの英会話レッスンと比べ、オンラインレッスンはコストパフォーマンスが良いです。
通学形式の場合、マンツーマンでのレッスンを受講しようとすると1回あたり10,000円を超える場合もあります。
これに対して、オンラインレッスンでは、回数無制限で月額6,000円~7,000円ほどで受講できるところもあります。
英会話のスピーキングの練習は、どれだけアウトプットの練習ができるかによるところがあるので、オンラインレッスンはコスト面でもおすすめできます。
忙しいサラリーマンでも調整しやすい
仕事で忙しい中、なかなかレッスンを受講する時間がとれないという人は多いと思います。
僕もそうですが、平日は仕事、休日は家族の時間とするとレッスン時間を確保するのが難しくなりますよね。
・通学時間が必要ない
・朝早くから夜遅くまで受講可能
このような特長があるため、レッスン時間を確保しやすいのもおすすめできるポイントです。
朝は5:00から夜は深夜1:00くらいまでレッスン受講可能なケースが多いです。
仕事の前にレッスンを受講、もしくは仕事終わりに夜レッスン受講するということもできるので、自分の都合に合わせやすいというメリットがあります。
オンライン英会話上達には継続が大事
オンライン英会話の上達のための一番のコツは継続です。
初心者が英語を話せるようになるためには、英語を話す頻度を高くすることが大事です。
なぜなら、これまで英語を話す練習をしていなかったという人には、英語を話す練習時間が圧倒的に足りていないからです。
僕も通学形式のグループレッスンに週1回の頻度で通ったことはありますが、ほとんど英語を話せるようにはなりませんでした。
週1回のグループレッスンでは話す練習をする時間がぜんぜん足りなかったからです。
最初は英語で話すことに対する慣れも必要です。
そのためにもできるだけ毎日、英語を話す練習をすることがおすすめです。
おすすめのオンライン英会話レッスン
仕事で英語を使うことを前提とするなら、Bizmatesはおすすめです。
ビジネスにおけるカルチャーやアプローチの方法などもレッスンの中で学ぶことができるからです。
僕もBizmatesのレッスンを受けていますが、講師はビジネス経験者のみという点でも、レッスンの質が高いと感じます。
ただし、費用は他のオンラインレッスンと比べたとき、最安値のレベルよりは少し高めでもあります。
仕事で使えるトピックやレッスンの質でBizmatesはおすすめできるので、費用についてはバランスを考えて選ぶのがよいでしょう。
Bizmatesに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
Bizmatesを初心者におすすめする理由7選【500回以上受講した経験から徹底解説】
コストパフォーマンスを重視する場合には、Native Campをおすすめです。
Native Campはレッスン回数が無制限なので、1日の中でも何回でもレッスンを受講できます。
僕もNative Campのレッスンを受けていましたが、1日のうちに3回レッスンを受講したり、レッスン回数を増やして、英語を話す時間をできるだけ多くしていきたいという場合に向いています。
費用はオンライン英会話の中では最安値のレベルですので、圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
どんどん話して、話すことに慣れていきたい場合に特に向いていると思います。
スピーキング練習:Step4.1 オーバーラッピング
ここからはアウトプットの練習と並行してやっていくと効果的な、スピーキングを上達させる練習方法について解説していきます。
アウトプットの練習はオンライン英会話などでやっていきます。
ですが、インプットなくしてアウトプットはありません。
そのため、インプットとなる練習の一つとしてここではオーバーラッピングという方法をとりあげます。
スピーキング練習オーバーラッピングの方法【続かない人にもおすすめ】
オーバーラッピングは簡単にいうと「英語の音に重ねて英文を読んでいく」練習です。
練習方法を以下、簡単に説明していきます。
最初に、オーバーラッピングの練習のためには、音源つきの教材やテキストが用意できるものを準備しましょう。
英文を読んで、文法や英文の構造も含めて理解することが最初のステップです。
オーバーラッピングをする前に、自分で音読をしてみましょう。
まず自分で音読して、こういう発音だと思っているというのを確認します。
実際にオーバーラッピングをやっていきます。
テキストを見ながら、音源と同時に発音していきます。
このとき、録音しておくと後でできていないところがどこか解析しやすくなります。
録音はしなくとも、自分の発音と音源とのズレには気付くと思いますので、次のステップでその解析をします。
オーバーラッピングをして、音源と自分の発音がズレているところがわかると思います。
ズレているのはなぜなのか、単語の発音自体なのか、前後の音とつながっているからなのかを理解します。
そして、正しい音、音のつながりでリピート練習して、自分の中にしみこませます。
オーバーラッピングをおすすめする理由
オーバーラッピングはスピーキングの練習としておすすめできますが、その理由としては
- 英語の表現を音で覚えられ、瞬間的に発言できるようになる
- 口のトレーニングであり、続けやすい
- 音の繋がりがわかるとリスニングも向上
英語の表現を音で覚えられ、瞬間的に発言できるようになる
オーバーラッピングでは何度も発音していくため、出てきた表現は自分のものになっていきます。
耳で聴いて、自分の口にも出して練習しているので、自分が使いたいときにもすぐに口に出せるようになっているはずです。
この瞬間的に口に出せるというのは、英語を話すときに効果的です。
なぜかというと、英語で話すというのは、自分で口に出せる表現を増やしていくことで、瞬発的に返答ができたりしていくものです。
オーバーラッピング練習をすることで、瞬間的に口に出せる表現を増やせますので、英語でテンポ良く話すことに繋がります。
口のトレーニングであり、続けやすい
オーバーラッピングは、勉強というより、口を使ったトレーニングです。
毎日机に座っての勉強が続かない人でも、トレーニングをするという意識を持つと続けやすいです。
日々自分で少しずつでも上達していくのが感じられるので、モチベーションが維持しやすくなります。
僕も普段勉強を毎日するというのは続かないですが、オーバーラッピングの練習は楽しくトレーニングやエクササイズのように取り組めるので飽きずに続けられると感じています。
◯音の繋がりがわかるとリスニングも向上
オーバーラッピングの練習をすると分かるのですが、英語の文字を追うだけでは気付けない音の繋がりを意識することになります。
単語は知っているのに聞き取れない、自分の発音しているのと音声ではズレがある。
これは前後の単語との音が繋がることで、1つの単語だけの時の発音と変わっているという場合があります。
オーバーラッピングの練習は、お手本の音声と合わせていくため、この音の繋がりにも目を向けて自分でもその発音ができるようにしていくことです。
僕の場合も初めは慣れませんでしたが、練習していくうちにオーバーラップさせようとすると、自然と繋がった音のフレーズを受け入れられるようになっていきました。
それによって、英語を聞くときにも、それまで聞き取れなかった部分がだんだんと聞けるようになったと感じています。
オーバーラッピングはこんな人におすすめ
オーバーラッピングはテキストを見ながら、音声と重ねて読んでいくので、次に紹介するシャドーイングより初心者の方にとって取り組みやすいです。
仕事で翻訳などするわけではなく、会議で周りの意見を聴いて発言したいというレベルであればオーバーラッピングの練習をおすすめします。
スピーキング練習:Step4.2 シャドーイング
シャドーイングの方法
簡単にいうと、
シャドーイングは英語の音声の後について発音していく練習です。
最初の準備としては、オーバーラッピングと同じく、事前にテキストを読んで、文章の解析をしておきます。文章の解析を行った上でシャドーイングに入ります。
オーバーラッピングの練習をしている場合、オーバーラッピングの後でそれをシャドーイングに使っても良いと思います。
英文を読んで、文法や英文の構造も含めて理解することが最初のステップです。
シャドーイングをする前に、声に出して英文を読みます。
まず自分で音読して、こういう発音だと思っているというのを確認します。
おすすめなのは、シャドーイングをするまえにオーバーラッピングをすることです。
オーバーラッピングをすることで、教材の内容に詳しく触れていますので、シャドーイングをしやすいです。
実際にシャドーイングをやっていきます。
英文が読まれるのに対して、少し遅れて後からついていくように発音していきます。
オーバーラッピングとは違い、このときテキストは見ずに音声だけ聞いて後からついていきます。
シャドーイングをすると音声についていけないところがわかります。
オーバーラッピングと同様に、音声についていけない原因を解析していきます。
ポイントは、
音自体が聞き取れていないのか、自分でその発音を再現できないから遅れてしまうのか、聞いたものをすぐに発音できていないのかという点です。
オーバーラッピングのときと同じように、音の繋がりで変化する発音などに注意して繰り返し練習していきます。
シャドーイングをおすすめする理由
シャドーイングをおすすめする理由3つは以下です。
- 瞬発力が鍛えられる
- 音を拾う癖がつく
- 仕事の場でも有効な話に集中する力がつく
瞬発力が鍛えられる
シャドーイングは、テキストを見ずに音声だけ聞いて、口に出していく練習です。
聞いたことに対して間髪入れずにリアクションする、それを続けていくというのは瞬発力の継続が鍛えられる練習になります。
英会話をしていると、相手の話に対して瞬発的に返答する場面が多くあります。
このようなときに、瞬発力は生きてきます。相手の話に集中して、そのあとすぐに反応する練習としてもシャドーイングは有効です。
■ 音を拾う癖がつく
相手の話を聞く、リスニングをするという場面で、漠然と聞いてしまって理解があいまいになる。
こういうことはないでしょうか。
シャドーイングは音を正確に聞き取り、発音していく練習です。
そのため音を拾っていく必要があります。シャドーイングの練習をしていくと、音を拾う癖がついていき、聞き逃しが少なくなってくるというメリットがあります。
■仕事の場でも有効な話に集中する力がつく
シャドーイングは、音声を正確に聞き取り続ける練習のため、集中力を継続することが必要になります。
仕事の現場で会議などをすると、英語での話に対して集中力を維持し続けるのは以外と大変です。
シャドーイングで集中力を継続する力をつけておくと、実際の現場でも大事なことを聞き逃さずについていくことができるようになります。
シャドーイングは中上級者向け
シャドーイングはスクリプトを見ずに英語を聞きながら後についていく練習です。
オーバーラッピングに比べ、難しくなります。
シャドーイングのように、英語を聞いてすぐに発音していくというのは、高い英語力を求めている人や、通訳をやる必要がある場合には必要かもしれません。
ですが、初心者の人や仕事で英語の会議で発言するレベルを目指すのであれば、必須ではないと思います。
ただ、シャドーイングはお手本の身振り手振りまで真似ていくので、それが楽しいと感じる場合もあると思います。
楽しんでできる場合は、シャドーイングにも取り組んでいくのがいいと思います。
スピーキング練習:Step4.3 独り言英会話
ビジネス用途でこそおすすめ、独り言英会話の実践方法
独り言英会話練習とは、実際の会話を想定して一人で英語を話す練習です。
例えば、会社の同僚との会話、上司との会話、会議での会話などを想定して、自分の話したいことを英語で言ってみます。
それに対して、こういう返答がくるだろうなというのを考え、さらにそれに返答していくというのを繰り返します。
このようにやり方はとても簡単で、一人で壁に向かってでも、歩きながらでもいいのでブツブツとつぶやくというものです。
今まで自分が使ったことのない表現を入れていくと、実際の英会話でもその表現が使えるようになっていきます。
僕自身、会議の中で自分が主張したいこと、共有したいことを事前に独り言英会話で練習するようにしています。
返答や質問を想定しながら、どう答えていこうか考えると英会話の練習だけでなく、考え方が整理されるので、仕事・会議のスムーズな進行にも良い影響があります。
△独り言英会話をおすすめする理由
- 使える表現を広げることができる
- 仕事での先回りして考える癖は英会話以前に有効
- 会議の事前準備にもなり、本番がスムーズに進められる
使える表現を広げることができる
独り言英会話は、相手がいないので自由に自分で言いたいことが言えます。
誰かと話すときには躊躇したり、すぐに出てこない表現でもどんどんトライしていくことができます。
この練習で場面を想定して練習していくと、その表現が実際の英会話の場でも使えるようになっていきますので、使える表現が増えていきます。
先回りして考える癖がつき、仕事にも活きる
独り言英会話の練習をするときには、相手がどう返してくるか考えます。
つまり相手の質問を先回りして考えることになります。
コミュニケーションや仕事でのネゴシエーションの際にも考えるべきことで、英会話だけでなくビジネススキルの練習としても有効です。
僕も仕事でよく経験しますが、会議やプレゼンで自分の主張を言った後、質問や相手の意見に対してどう返答していくかは重要なポイントです。
英会話の練習ができつつビジネススキルとして大事な点も鍛えられるので、おすすめの練習になります。
会議の事前準備にもなり、本番がスムーズに進められる
会議で自分の意見を言う、会議で進行役をする場合などにも、この練習方法は有効です。
特に進行役をつとめるような場合、最初に何を話して、会議をスムーズに進行するかの練習になります。
英会話に限らず、事前に話すことを決めておくのは大事なので、独り言英会話練習をすると英会話の練習をしつつ会議の進め方の事前準備などもできて一石二鳥です。
独り言英会話はこんな人におすすめ
英会話の本番では相手がいて、会話のリズムがあります。
そのため相手を待たせたらまずい、など考えてしまって言いたいことが思うように言えないといったことが多々あります。
このように実践の場で緊張してしまう人に特に、独り言英会話練習はおすすめです。
なぜなら、事前に会話を想定して練習するからです。
想定したものと同じ会話の流れにならなかったとしても、事前に練習しておくと緊張しづらくなります。
さらに、想定通りでなくとも、練習した表現がどこかのタイミングで使えることもありますので、会話に余裕が生まれます。
僕も海外の同僚と大事なことを話す前には、シミュレーションをしつつ、独り言英会話をしています。
言語の壁の他にも、文化の壁もあるので、できるだけ誤解を与えないように心がけつつ、準備をして臨みます。そうすることで、会話の流れにも余裕をもつことができて良い効果が出てきます。
スピーキング上達:Step5 実践でフィードバック
実践でのフィードバックが有効な理由
実際に仕事の場で英会話をしようと思うと、思ったことが全然言えなかったりします。
僕も最初の頃は、まったく会話に入っていけなかった経験があります。
今でも良くありますが、会議や会話の中でこう言えばよかった、こう会話に入っていけばよかったと反省することがあります。
この反省・フィードバックは次の機会に活かすことができる生きた体験です。
どう言えばよかったのかを練習して次の機会に言えるようにすることで、徐々に仕事の場でも英会話を使いこなせるようになります。
実践では緊張感・責任感を感じながら会話するため、集中力は自分で練習しているときより格段に高くなります。
仕事では、何がなんでも相手の言っていることを理解しようと、なんとか食らいついて質問をして意見をするという必要がでてきます。
これも何度も経験すると、「英会話でもなんとかできる」という自信につながり、英会話にも余裕がでてきます。
まとめ
この記事では、
仕事で英会話を使いたい人のための学習ロードマップ
について解説しました。
- 留学経験もない純日本人でも英語を使って仕事ができるレベルになれます
- 英会話は継続的に練習すれば誰でもできるようになります
学習ステップは以下になります。
step 1. 単語文法のおさらい
step 2. 音読で英語の発話に慣れる
step 3. 英語を話す練習:オンライン英会話
step 4.1 オーバーラッピング(スピーキング練習)
step 4.2 シャドーイング(スピーキング練習)
step 4.3 独り言英会話(スピーキング練習)
step 5. 実践
Stepはいくつかりますが、まずはオンライン英会話で話す練習を始めるところまでがんばりましょう。
そこからは継続して練習することが重要です。
毎日練習すれば、3ヶ月ほどで効果が実感できてくると思います。
上達が感じられるとモチベーションにも繋がり、さらに継続しやすくなります。
僕の場合がそうでしたが、最初は英会話の練習を続けるのが大変なこともあると思います。
オンライン英会話の受講に緊張したり、時間の確保がしづらいこともあります。
ですが、継続すれば必ず英会話はできるようになりますし、話せるようになってくると楽しくなってきます。